クラウド会計ソリューション

目次

クラウド会計ソリューションとは

クラウド型とオンプレ型の違い

クラウド会計とは、インターネットを通じて利用できる会計ソフトのことです。

これに対してオンプレ型(自社運用型)は、ソフトウェアを自社内に設置して運用します。

クラウド型は導入が容易で、リモート環境での利用が可能なのが特徴です。

一方、オンプレ型はセキュリティが強固ですが、高額な初期費用や維持費が課題となります。

なぜクラウド会計が注目されているのか

経済産業省が発表した「令和3年度版情報通信白書」によれば、日本企業の56.6%がクラウドサービスを利用しており、

その多くが中小企業で、業務効率化を目的としています。

さらに、2024年から施行されるインボイス制度により、適格請求書の発行や保存が全事業者に義務付けられるため、

会計データの正確性がかつてないほど重要になっています。

また、同年の電子帳簿保存法の改正では、取引データのデジタル管理が求められ、

手作業や紙ベースの運用では法的要件を満たせなくなるケースが増加しています。

これにより、リアルタイムでのデータ共有や制度対応が可能なクラウド会計ソリューションへの移行が急務とされています。

例えば、経済産業省の「中小企業デジタル化実態調査」では、

クラウド型の経理システムを導入した企業の62.4%が経理業務の効率化を実感しており、

とくに以下のような点で効果が認められています。

①業務時間の削減:自動仕訳やリアルタイム共有機能によって、日次の経理作業時間が平均して30%以上短縮できた。

②法改正への対応:適格請求書の自動作成や電子帳簿の保管機能によって、税務署対応や監査準備が効率化できた。

③属人化の解消:クラウドにより情報を一元管理することで、特定の担当者に依存せず、チーム全体で業務を分担できた。

「IT導入補助金」の後押しもあって、コストを抑えながら効率的に導入を進める企業が増えています。

クラウド会計は、中小企業が業務効率化と法改正対応を同時に進めるための強力な手段であり、

その効果としては、事務負担の軽減だけでなく、経営判断のスピードと精度の向上も期待できます。

クラウド会計ソリューションの選定ポイント

比較基準:機能一覧、操作性、費用対効果

クラウド会計を選ぶ際には、以下の比較基準を押さえておきましょう。

①機能一覧

基本的な帳簿管理、請求書作成、経費精算のほか、インボイス対応機能があるか確認します。

②操作性

日常業務でストレスなく使えるUI/UXは、業務効率化に直結します。

③費用対効果

初期費用だけでなく、月額料金や追加機能のコストも検討しましょう。

安全性とサポート体制の重要性

データの保護は極めて重要です。

経済産業省の「サイバーセキュリティレポート2023」では、クラウド利用時のデータ漏洩が問題視されています。

暗号化技術やバックアップ機能の有無をチェックしましょう。

また、トラブル時に迅速に対応できるカスタマーサポートがあるかも重要です。

導入成功のためのステップ

導入計画の立案

導入の成功は計画次第です。現在の業務プロセスを見直し、クラウド会計がどの部分で改善をもたらすのかを可視化します。

社内体制の整備と教育

新しいシステム導入には従業員の理解が不可欠です。

事前にトレーニングを実施し、システムに関する基本知識を共有することでスムーズな移行が可能になります。

導入事例:成功例と失敗例から学ぶ

成功例:クラウド会計で業務効率を40%改善した中小企業のケース

製造業を営む中小企業は、紙ベースの経理業務とオンプレミス型会計ソフトを併用していました。

この企業は以下の課題を抱えていました。

①経理業務の属人化:特定の担当者がすべての業務を請け負い、急な休暇や退職が業務停止に直結していました。

②手作業の多さ:請求書作成や経費精算が手作業で行われ、確認ミスや入力エラーが頻発していました。

③法改正対応の負担:インボイス制度や電子帳簿保存法への対応準備が追いついていませんでした。

この企業はクラウド会計ソリューションを導入し、以下の成果を挙げました。

①業務効率が40%改善:銀行口座やクレジットカードと会計システムを自動連携することで、

日々の仕訳作業が削減されました。

結果的に経理担当者の残業時間も減少しました。

②法改正への迅速な対応:適格請求書や電子帳簿の要件を満たす機能を活用し、

法改正にかかるコストと時間を削減しました。

③リアルタイムな意思決定:経営者がクラウド上で財務データをいつでも確認できるようになり、

資金繰りのタイミングを的確に管理できるようになりました。

これにより、経理業務に費やしていた時間やコストを削減しつつ、企業全体のパフォーマンス向上を実現しました。

失敗例:サポートが不十分な選定で失敗した飲食業のケース

ある飲食チェーンは、低価格のソリューションを選んだ結果、以下の問題に直面しました。

①サポート体制の不足:導入初期にシステム設定や操作方法で問題が生じたものの、

ヘルプデスクの応答が遅く、解決までに時間がかかりました。

②法改正対応が不十分:インボイス制度(インボイス特例や経過措置など)への対応が不十分であり、

追加費用をかけて機能を導入する必要がありました。

③操作性の課題:店舗スタッフが日々の経理業務にシステムを使う必要がありましたが、

操作が複雑で現場から不満が出ていました。

結果的に、経理業務に支障があり、他の従業員の負担が増加してしまいました。

最終的には別のシステムに移行することになり、時間とコストの二重の浪費が発生しました。

比較と学び

成功事例と失敗事例を比較すると、次のような重要なポイントが浮き彫りになります。

①機能性とサポート体制の確認が必須:導入初期の設定や運用中のトラブルに対して、

迅速に対応できるサポート体制があるかを確認することが重要です。

②法改正への柔軟な対応力:インボイス制度や電子帳簿保存法など、

最新の法規制に迅速に対応できるかどうかが鍵となります。

③操作性と現場適応力を重視:とくに日常的に多くの従業員が利用する場合、

誰でも簡単に使える直感的な操作性を備えたシステムを選ぶべきです。

④長期的な費用対効果を考慮:初期費用や月額料金だけでなく、

導入後の追加コストや運用効率も含めたトータルコストを検討する必要があります。

これらのポイントを踏まえ、クラウド会計ソリューションを選ぶ際には、

自社の業務規模、課題、将来の成長計画に合わせた慎重な選定が欠かせません。

適切な選択を行うことで、経理業務の効率化と安定運用を実現し、企業全体の競争力向上が期待できます。

おすすめのクラウド会計ソリューション比較

 

テントゥーワングループで取扱う主なクラウド会計ソリューションを比較して紹介します。

ソリューション名 対象企業規模 特徴 月額料金 向いている企業
①マネーフォワード 中小企業・個人事業主 自動仕訳、簡単操作 2,980円~ 手軽に始めたいスモールビジネス
②弥生会計オンライン 中小企業 信頼のサポート体制、給与計算対応 3,000円~ サポート重視、既存顧客
③freee 小規模~成長企業 ワークフロー機能、API連携 980円~ 属人化回避、新規導入者
④PCAクラウド会計 中堅~大企業 カスタマイズ性、データ分析機能 10,000円~ 大規模運用、業界特化

①マネーフォワードクラウド会計

対象企業:中小企業・個人事業主

主な特徴:自動仕訳機能。銀行口座やクレジットカードとの連携により、日々の取引を自動で仕訳。

インボイス制度にも対応済み

操作性:シンプルなUIで初めての利用者でも扱いやすい。アプリからもアクセス可能で、モバイル対応も万全

価格:月額2,980円~(税抜)。費用対効果が高く、スモールビジネス向けに最適

向いている企業:コストを抑えながら、日常業務を効率化したい企業

②弥生会計オンライン

対象企業:幅広い企業規模(とくに中小企業に強い)

主な特徴:伝統的な会計ソフトで培った信頼性とクラウドの利便性を融合。給与計算や年末調整まで対応可能

操作性:デスクトップ型の「弥生会計」を利用していた人が移行しやすいインターフェース

価格:月額3,000円~(税抜)。サポート体制の充実度を考えると妥当

安全性:ISO/IEC 27001認証を取得しており、情報セキュリティに強み

向いている企業:従来の弥生製品を使用してきた企業、充実したサポートを求める企業

③フリー(freee)

対象企業:小規模事業者から成長企業まで幅広く対応

主な特徴:ワークフロー機能が充実し、請求書発行から振込手続きまでを一元管理。インボイス制度対応済み

操作性:操作画面が非常に直感的で、会計知識が浅い担当者でもすぐに使いこなせる

価格:スタータープランで月額980円~(税抜)。必要な機能に応じたプラン選択が可能

API連携:他の業務システムと簡単に連携できる拡張性が魅力

向いている企業:経理部門の属人化を防ぎたい企業、新規導入に不安がある企業

④PCAクラウド会計

対象企業:中堅企業以上、大企業向け

主な特徴:豊富なカスタマイズ性とデータ分析機能が特長。業界特化型オプションも提供

安全性:クラウド会計業界トップクラスのセキュリティ基準。バックアップ体制も万全

価格:月額10,000円~(税抜)。規模の大きい企業向けの仕様

向いている企業:大規模な取引データを扱う企業、カスタマイズ性を重視する企業

テントゥーワングループのサポート体制

テントゥーワングループでは、マネーフォワードという選択肢が、中小企業や個人事業主にとって、

①費用対効果が高く、②操作が簡単で、③最新の法制度に迅速対応できるという点で突出していると考えます。

これを理由として、テントゥーワングループには「マネーフォワードクラウド検定」の合格者が多数在籍しています。

テントゥーワングループでは、「マネーフォワードクラウド」の導入を基軸に、

中小企業の経理業務の効率化をトータルでサポートしています。

また、経理代行(BPO)サービスを組み合わせることで、ツールの導入効果を最大化し、

中小企業が持続的な成長を遂げるための体制構築を支援します。

クラウド会計ソリューションの導入をご検討の際には、ぜひご相談ください。

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